ドラクエ2 ゲームブック 〜王女の呪い〜
ずぶ、ずぶ、ずぶ…。
一歩ごとに体力が吸い取られる毒の沼地。
腰まで漬かって、は必死に鏡を探した。

この何処かに『ラーの鏡』があるはずなのだ。

…と。は何か硬いものを踏んづけて足を滑らせた!

「うおおぉっっ!?」

――ばっしゃ〜〜んっ!!!

は頭から毒沼に突っ込んでしまった!!
…がぼがぼがぼがぼ。

漬かっているだけで体力が奪われる毒の水。はしこたま飲んでしまった!!

「うわぁ、〜っ!?」
クッキーが遠くで叫んだ。ばしゃっと沼に飛び込んで駆け寄ってくる。

   ▼

「うがががが」
さすがのもすぐに目が回ってきた。
必死に水面に出ようともがくが、そうこうする間にもどんどん体力は奪われ身体中に毒が回っていく。
起き上がれない。

―こ、こんな死に方は嫌だ…!!!

が激しく思った時、遠くでクッキーが倒れる音が聞こえた。
もともと具合が悪かったクッキーは、やはり毒水に耐え切れずに倒れてしまったのだ。

ば、ばかやろぉ…。
このままじゃ、二人とも…。

……。

………。


は死んでしまった!

   ▼

は死んでしまった!!

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