「ほら、ボケッとすんな、クッキー!!」
まだ呆然としているクッキーの腕を引っ張って、は懸命に走った。
走り抜けた。
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とうとうマンドリルを振り切った!
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ようやくムーンペタの街である。
ぜぇぜぇと息を切らして2人は街へ駆け込んだ。
「はぁっ、はぁっ…」
「ふはーっ、ひ、ひどい目に会ったねぇ〜〜っ」
クッキーは息を整えながら、心底ほっとした顔で言う。
「ああ…ちくしょう、次に会ったら絶対ぶっ殺してやる…!!」
は悔しそうに足を踏み鳴らした。
「で、でもぼくはもう2度と会いたくないよ〜」
クッキーは心からそう思っていた。
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「お」
遠くから、小さな影が走り寄ってくるのに、は気づいた。
クッキーもその姿を見つけて嬉しそうに顔を輝かせる。
そう。あの犬である。
あの犬のために2人は散々苦労してここまでやってきたのだ…!!
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